Flavor of Gin
どうも、たくちゃんです。
今回はお酒のお話。
僕の大好きなジンについてご紹介したいと思います。
ジンとは、ジュニパーベリー(杜松の実)で主に香りづけされた蒸留酒の事です。
西ヨーロッパ発祥のお酒で古くから知られており、カクテルのベースとしても多用されています。
また、そのままストレートやロックで楽しむのにも向いていますね。
そんなジンですが、最初に作られた記録があるのが11世紀ごろだそうです。
歴史のあるお酒だけあって、ジンの中にも多くの種類があります。
その中でも有名なのが
- ドライ・ジン
- ジェネヴァ
- シュタインヘーガー
- オールド・トム・ジン
の四つです。
現在ほとんどの飲食店で使われているのがドライ・ジンです。
イギリスのロンドンを主産地としたジンで、安定したクオリティーと雑味の少ないキレのある口当たり、クセの少ない香りが特徴です。ロンドン・ジンやイングリッシュ・ジンなどとも呼ばれますね。
カクテルのベースとしても使いやすく、銘柄によって味も風味も全然違うのも魅力の一つです。
ロンドン・ドライ・ジンで有名なものはビーフィーターでしょう。
BEEFEATER
コストパフォーマンスに優れ、多くの有名なバーテンダーがメインに使用しているジンです。
皆さんも一度は見たことのあるボトルだと思います。
真ん中のオジサンが印象的ですね。
また、タンカレーも同じく人気があります。
Tanqueray
何といっても香りが華やかで、配合されたボタニカルのバランスが絶妙です。
シトラスのような爽やかな香りの中にジュニパーベリーが感じられ、カクテルベースになっても個性を失わないような、非常に完成度の高いジンです。
緑色のずんぐりした瓶がかわいらしいですね。
続いて、ジェネヴァ。
これは、オランダ・ジンとも呼ばれ、現在でもオランダで作られている古いタイプのジンです。
大麦やジャガイモなどの原料を糖化したのち、醸造した後の液体に副材料を加え、単式蒸留という簡単な方法の精製を経て作られます。簡単な精製法なだけに、原料の違いによる影響が大きいです。
ジェネヴァは、ウイスキーのようにオーク樽で熟成させることでなめらかな口当たりになり、かつ複雑な香りがつくため、ロックやストレートで飲むのに向いています。
ノールド社のものが有名です。
NOORD
こちらのジンは15年と、ウイスキー顔負けの熟成期間を経て作られています。
複雑な香りの中にはジュニパーベリー、モルト、スパイスが含まれ、ジンというお酒の概念を改められるような超高級ジンです。
お次のシュタインヘーガーは、ドイツ産のジンです。
杜松の実をそのまま発酵・醸造することで作られ、果実そのものの生の風味を持っています。
ロンドン・ドライ・ジンよりもマイルドな口当たりが特徴です。
ドイツでは、シュリヒテ・シュタインヘーガーが人気です。
Schlichte
ビール好きのドイツ人は、ビールで冷えたお腹にシュリヒテを流し込み、お腹を暖めた後でまたビールを飲むのが主流なんだそうです。
さすが、ビールとソーセージの国ですね。
最後は、オールド・トム・ジンです。
ドライ・ジンが作られる前に主流だったジンであり、精製の課程で生まれる雑味を緩和するために、原料に砂糖を加えて作られています。
黒ビールで言ったらポーターがオールド・トム・ジンで、ドライ・ジンがスタウトといったところでしょうか。
黒ビールの歴史はジンとは逆で、後から砂糖を加えて作られるようになったんですけれどね。ややこしいな。
夏場のカクテルとして根強い人気を誇るトム・コリンズは、オリジナルレシピではこのジンを使って作られていました。
ヘイマンのものが有名です。
HAYMAN
ドライ・ジンが台頭する前の古き良きジンです。
クラシック・スタイルのカクテルや、甘みを生かしたいカクテルに非常によく合いますね。まさにトム・コリンズは、このジンのために作られたカクテルといってもいいのではないでしょうか。
しかし、このHAYMANのジンを復刻させたのは、何を隠そう一番最初に紹介したビーフィーターの生みの親、ジェームスバローの直系の子孫なのです。
ドライ・ジンの大家の子孫がオールド・トム・ジンを完成させるとは、なかなか皮肉な話ですね。てかこの家系何者だ。ジン一家すぎる。
さてさて、つらつらとジンを紹介してきましたが、最後にジンを使ったおすすめのカクテルをご紹介しましょう。
マティーニ
何といってもまずマティーニです。
カクテルの王様と呼ばれ、そのレシピはバーテンダーの数だけある。といわれるほど奥の深いカクテルです。
イギリスの元首相であるウィンストン・チャーチルはエクストラ・ドライ・マティーニが好きすぎて、ベルモットの瓶を眺めながらストレートのジンを飲んでいたそうです。
ギムレット
これもジンを使った有名なカクテルです。
イギリス海軍の軍医であったギムレット卿が、兵士のジンの飲み過ぎを危惧してライムジュースと一緒に飲むという処方を広めたのが発祥です。
コーディアルのライムシロップを使うのが主流とされており、口当たりは甘く飲みやすいです。
ジン・トニック
夏場、仕事終わりに最高のカクテルです。
飲みなれてくると、定番の安価なジンほどおいしく感じられてきます。
初めの一杯に、ぜひ。
...いかがでしょうか、皆さんもぜひ色々なジンにチャレンジしてみてください!
でも、お酒はほどほどに!
今日の一曲