夏に残したノスタルジー 『駅までの道をおしえて』
こんにちは、たくちゃんです。
現在朝の九時、快晴、とてもきれいな青空です。
もうすぐ夏本番ですね。
夏、人々のボルテージが一気にブチアガる季節ですね!
海!山!太陽!ビーチ!水着!ドライブ!バーベキュー!花火!!!
何をするにも最高の季節。
私も夏が大好きです。
皆さんは今年、どんな夏にしますか?
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『四季の中で、夏だけが"終わる"んです。』と語った人がいました。冬は「春が来る」、春も「夏が来る」、秋は「深まって」冬になる。
夏だけ「終わる」って表現するんです。不思議ですね。
でも、この感覚、なんとなくわかります。
夏が終わってしまう。少し寂しいような、切ないような、そんな感覚。
夏という季節には不思議な魔力があります。
今回タイトルに組み込んだ『駅までの道をおしえて』。
これ実は、本のタイトルなんです。
伊集院静著の短編集。この中に、『シカーダの夏』という短編が綴じ込まれています。
何年も前、まだ私が高校受験に燃える中学生だったころ、地元の県の過去問にこの話の一節が引用されていました。
『~二十歳の夏に、六年前の再開の約束に向かう「ぼく」。六年前、ぼくは母の転地療養に付き添い、海の近くの街で夏休みを過ごした。ぼくはそこで、妹が病気のヨウ、難病で入院中のタクヤ、町の男の子の憧れである、ヒマワリさんと出会った。~
「もう二度とぼくたち逢えないのかな?」
タクヤが消えてなくなりそうな花火を見つめて言い出した時、ぼくもヨウも
自分たちの胸の中を覗かれていたように顔を見合わせた。
「六年後の今日、この場所で再会しよう。どんなことがあってもここに来よう。」
ふと僕は、そんな提案をした。』
その日、過去問を解いてすぐ、図書館に走りました。
なんだかわからない感情があふれて、この話の続きを読まないことには、居ても立っても居られなかったんです。
若いですね(笑)。
一応、リンク貼っておきます。
是非読んでほしいです。
この記事のタイトル、「夏に残したノスタルジー」を、余すとこなく分かっていただけるんじゃないでしょうか!
伊集院静の特徴でもある、淡々と淡く透明なタッチで描かれる情景、そこに付随する登場人物たちの心情やシチュエーション。
幼い心の機微が無垢な視点から切り取られていて、とてもストレートに心に響く作品です。
忘れかけていた感情に会いに行きましょう。
『こんなに楽しいのに、なんで切ないんだろう。 by コカ・コーラ』
終わるとわかっている今だからこそ、全力で謳歌しましょう。
きっと忘れられない夏になるはずです。
夏は、楽しい季節である反面、寂しい季節でもあります。
そのふり幅の大きさ分だけ、人の心を開く季節なんです。
こういう感情を通して、人は大人になっていくんですね。19歳が何言ってんだ。
10代20代の今のうちに、たくさん色々な経験をして豊かな心を手に入れたいですね!
素敵な季節がやってきます。
あなたは今年、どんな夏にしますか?
今日の一曲
Summer / 久石譲